気にしないっていうスキル

去年1年かけて部屋の大掃除をしました。
部屋と言ってもベッドとタンスと勉強つくえを置いたらもう座るスペースも無いので友達をよぶような感じでは全くない、ただの寝る部屋です。

ところがこの狭さが不満だった小さな部屋には1年前、ドン引きするぐらい昔の物が大量に放置されていました。
机やベッドの引き出し、カラーボックスの中、机の上の本置き場、勉強机サイドのワゴンの中。

高校生の頃の教科書、若かりし頃のプリクラ、捨てにくい思い出の品、着ない服、ガラクタ同然の小物たち。
今となってはもはやなにがあったかほぼ覚えていないぐらい。実は思い入れの無い物の方が多かったんだと思う。

そこから奮起して長い時間をかけて捨てに捨てまくり、服や本を売りまくり、床をふいたり窓のサッシをキレイにして。
そしたら部屋だけじゃなくて不思議とものの考え方もちょっとずつ変わってきました。
まぁ、今がパーフェクトってわけでもないんだけど。

きっかけは自分自身にうんざりしてきて、なにかしら転機が欲しいと思ってネット検索したこと。ひたすら「人生 転機」みたいな感じで。完全に他力本願だけど、、、。
そしたら掃除すると運が良くなる!的なのを見つけてそこで重い腰があがったわけです。
変な幸運アクセサリー買わされるわけでもなく、思い込みで今ある幸せ数え作業をするわけでもなく、掃除。

わたし、小さい頃から物が捨てられないタイプで、よく大事なシールとか使うこともできずにしまい込んで、大きくなってからもう対象年齢じゃないってなって捨てたりしてた。
でも、掃除=運気って考えるようになってからは使わないもの=捨てる!になったから、大事なもの=使ってなんぼ!っていう風にシフトできたわけです。

それから、「いつか使うかも」をバッサリ切り捨てられるようになって今必要なものが必要な分あればいいっていう状態が落ち着くようになりました。

元々「気にしぃ」なのです。
他人が、それもたった1人が反対意見を言うとそれも含めてみんな納得できるものにしたいって思ってた。
それも大事なんだけど、自分が抱えられる人や荷物って無限じゃないよなぁと掃除をしながら思います。

物を収納するスペース、人が生きる寿命、流行の期間、他人と共有する時間。
その全てに限りがある。
いつか使うかもしれないアイテムは、それは死ぬ時までとっておきたいほどのものなのか?
とか。

こんなにもっともらしく書いても、根本的に掃除グセみたいな能力は備わってないのでいつも全部がキレイということは全くないんですけど。

気に入ったものだけしか無いスペース。
それが最高だと今は思うの。
部屋も人生も。