あの年の浴衣

和箪笥には、わたしのとても渋〜い浴衣が眠っています。
あれを選んだのは19歳。成人式用に着物を買ってもらったら、キャンペーンで浴衣もひとついただけて、でも結局おばあちゃんにキャンペーン対象外ゾーンのものを買ってもらっちゃった、というものです。

着物は母好みのとても前衛的というか、、生地も帯も帯留めも全てが女の子趣味のふわふわしたかわいいデザインのもので、当時古典柄に憧れていたわたしの思いとは真逆の代物でした。
(結局承諾して買ってもらっちゃったのだからそれについては何も言えないけど)

後日浴衣はたまたま母無しで、おばあちゃんと2人で選びにいきました。
多分ふわふわな着物の反動で、選んだ浴衣は渋い黒地のとても大人っぽい柄のもの。

久しぶりに和箪笥を開けた時、改めてそれを見て結構びっくりしたのです。
これを19歳が着るのか、、、って笑
なんならアラフォーぐらいでようやく似合うレベルにいくぐらいじゃない?!と。言い過ぎかな?

多分あの浴衣には当時のわたしの夢と憧れが詰まってる。
生き急いで早く大人になりたくて、めちゃくちゃカッコいい女になりたかったあの頃。
それ自体無意識で、実際冷静にそうだったなと省みれるようになったのはごくごく最近。浴衣の柄は、タイミング的にもその答え合わせのようで面白かったです。

今はね、あれから5年経ったけどこれよりもっと若い柄着たいわーとか思ってる笑
まだまだこの浴衣に追いつきそうにないですから。
でもそのことに、今はなんの焦りも感じません。

それもまた人生〜♪